今回は試作の再開から完成までのエピソードをお話しさせていただきます。
入院中にどのように用具を改良すれば上手くディスクを飛ばせるのか考えましたが、思いつきませんでした。
でも以前から一つ分かっていたことが、ディスクに回転をかけなければ飛ばないということでした。
ではどうやって回転をかければいいのか?
それがポイントでした。
回転で思い出したことが、野球のピッチャーがボールに回転をかける時に、指をしならせて投げることでした。
「そうか!しならせて先端で弾けば回転がかかるかもしれない!」
「でもどうやって?」
そんなことを考えながら、退院2ヶ月後、久しぶりに趣味の海釣りに行って来ました。
海に浮かぶウキをボーッと眺めながら色々と空想しました。
釣れないので投げた仕掛けを回収して、コマセを補充し、再度投げた時に突然ひらめいたのです。
「そうだ!この竿先のシナリを利用できないものか!」
スティーブ ジョブズの言葉をお借りすると connect-the-dots 点がつながった瞬間でした。
帰ってから早速、実験的な試作に取り掛かりました。
「たぶん、投げる瞬間のディスクを送り出すタイミングが大事だろうから、親指でディスクを直接押さえた方が良さそうだ!」
「そうなると全体の長さは短くしなければならない!」
「ディスクに回転をかけるために穂先をどうすればいいのだろう?」
「穂先の長さと硬さはどうすればいいのか?」
握り具合を確かめるために、段ボールで形の試作もしました。↓
試作品第一号!
穂先の角度を決めるために、角度が変えられる試作品を作って検証しました。↓
何度も実験的な試作を作ってはディスクを飛ばしてみて、やっと完成品が出来ました。↓
試作品で初めてディスクが飛んだ時はすごく嬉しかったです。
その時の投げた感触は、今までに味わったことのない新鮮な感触でした。
やはり素手で投げるフリスビーとは違った感触でした。
つたない誕生エピソードを最後までお読み頂き、ありがとうございました。
よろしかったらあなたも是非一度体験してみて下さい。